君が綺麗になったワケ
この間、おチビと一緒にアメリカに行っていた不二と逢った。
何ヶ月ぶりだったんだろう・・・
俺にはすっごく久しぶりの気がしてならなかった。
迎えに行った空港でおチビと一緒に現れた不二に俺は雷に打たれたみたに
硬直してしまった。
おチビはもうおチビじゃなくて・・・背が。
不二も俺もすっかり抜かされちゃって、手塚といい勝負するくらいになってた。
態度だけじゃくて図体もでかくなっちゃって・・・
でも俺は悔しいから最後までおチビって呼んでやるんだ。
そしてその横にいたのが不二だった。
おチビに連れられてこっちを出発したときよりも
体も顔のラインもシャープになってて、相変わらずセンスのいい格好して
可愛くってやさしい笑顔をしてた。
そして何より・・・・
女神さまかと思うくらい綺麗になってた。
俺はびっくり緊張で、それで固まったままだったみたい。
「どうしたの?英二」って言われて
体中の血が頭に駆け上がっていくような気がして言葉につまってたら
おチビがすんごい顔して俺のことにらんでた。
そりゃもぉ笑えちゃうくらい。
それくらい俺が赤面してたらしいんだけどね。
おチビも不二も二人ともが現役バリバリのテニスプレイヤー。
俺は教員免許とって、社会の先生しながらスミレちゃんの下で青学のコーチやってる。
手塚といいあの二人といい・・・同じ時に部活でがんばってた仲間から
3人も世界ランカーがでるなんてほんとにすごいことだって思ってる。
俺たちみんなの心の恋人みたいな存在だった不二を射止めたのが
おチビで、そのおチビに愛されて大切にされて不二は幸せにすごしてるんだって思った。
だからあんなに綺麗になったんだって・・・
そしてその不二が一時帰国するのに
真っ先に連絡してくれたのが俺だったんだ。
誰より先に強くなった不二に会って
誰より先に綺麗になった不二に感動して
誰より先に幸せそうに微笑む不二にほっとして
そしてそんな不二に愛されて
そんな不二を愛してるおチビにちょっとだけ嫉妬した。
そしてその後、久しぶりに懐かしい顔が集まって
河村の握った寿司を頬張ったんだ。
みんないい年しちゃって
顔を合わせた瞬間、あの懐かしいあの頃に戻ってた。
そしてみんなが
女神みたいに綺麗になった不二に心奪われてた。
ニャロ・・・・おチビめ。
でもいいんだ。
不二が幸せなら
俺のことをいつまでも親友って思っててくれるなら
だって俺はおチビよりも2年も長く同じクラスで
おチビの知らない不二を見てきたから。
『菊丸先輩・・・ずるいッス・・・妬けます』
いつだったか帽子の下からあのおっきい目で睨まれながらおチビにいわれた事もあったっけ・・・
ふふ〜んだ!・・・おチビめ。
でもいいよね
不二が幸せなんだもん
これからの不二をおチビが全部持っていっちゃったんだからさ・・・・
大事にしてよね。
幸せにしてやってよね。
俺たちの大切な不二を・・・・
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