チクリ・・・

















太陽みてぇな髪してンだな・・・金蝉はよ・・・ 
多分俺とはちげー世界の人種だ 

俺は・・・ 
闇の類だろうからな 

あいつは 
多分・・・・つーか 
間違いなく俺と居るよりは・・・ 

けどなぁ 
今さら俺も引けねぇし 






お気に入りの場所・・・・ 
桜の木の枝に身を預けて 
杯を片手に月を愛でならが 
捲簾の胸がチクリと痛む 






そのへんの闘神なんぞより 
ずっと強いやつ 
ゆるぎない己を持ち 
その男気に多くの部下が彼を慕う 
天帝をも恐れぬ強かさ 
捲簾大将・・・・ 
ヤツならきっとあいつを守りきることができるだろう 

けどな・・・ 
そう簡単に聞き分けられるほど俺も素直じゃねぇ 

欲しいモンは欲しいンだよ 

あの笑顔が 
俺を捕らえて離さねぇ・・・ 


書斎の机の上の書類の束を処理しながら 
西方軍という文字に目を留められて 
ふっと自分を捕らえて離さない人物を思う 
金蝉の胸がチクリとする 





天蓬元帥 

好きで好きで 
欲しくて欲しくて 
けれど 
その笑顔を守りたくて 
離せなくて 
譲れない 




物思う二人の心には 
いつも彼の笑顔があって 
彼を求めて止まない 






天蓬・・・ 

お前の幸せはどこにあるんだ? 




俺は 
お前の 

太陽でいたい・・・ 







クシュンっ! 

「天ちゃん大丈夫か?」 

「えぇ」 

「風邪ひいたのか?」 

「大丈夫ですよ」 

「ほんとにほんとか?」 

「えぇ・・・きっと誰かが僕のうわさ話をしてるんでしょうね」 

「え?くしゃみするとそうなのか?」 

「そういうこともあるってことですよ」 

「そっか・・・」 

悟空と絵本を読みながら天蓬は窓の上に輝く月を眺めながら 
ふんわりと微笑んだ 




























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