s03
桃「それってヤバくないっすか?」
菊「だいじょーぶって!!」
大「え・・・英二・・・」
菊「にゃに?文句あるの?」
大「あ・・・・いや・・・」
菊「楽しみだにゃ〜〜」
王「俺にも写真・・・頼みますよ」
菊「もち。任せとけって!」
胃痛を抱えながら苦笑いする大石をよそに、三人は盛り上がりまくっていた
海「本当に大丈夫なんすか?」
乾「あぁ・・今日は手塚は90%の確立で生徒会室に缶詰だ・・・
リサーチもしてある。かなり仕事があるようだからな・・・それに・・」
海「それに?」
乾「万が一の事態が起こっても大丈夫なようにちゃんと策は講じているよ」
部室の隅で乾と海堂が話し合っていた・・・
王「あ・・・来たよ」
菊「じゃ、みんな!打ち合わせどおりににゃ!」
部室の扉が開いて
不「あれ・・・・?みんなどうしたんだい?」
不二が姿を現すや否や
菊「みんな!かかれぇ〜〜〜っ!」
菊丸の声を合図に一同が不二にとびかかった。
「うわぁーーーーーーー」
虚しく響く不二の叫びはみなの声にかき消され・・・
抵抗むなしくなされるがままになってしまったのだった・・・・
不「・・・・何?これ・・」
よってたかっていたメンバーの真ん中でちょこんと一人立ちすくんで不二が呟いた
その姿は・・・・
まさに女子生徒・・・そう。彼は菊丸によって企てられた綿密な計画と指示のもと、
皆によってたかって身包みはがれた後に、青学女子の制服を着せられていたのだった・・
ご丁寧に紺のハイソックスまで履かされて・・・・
王「先輩・・・可愛過ぎ・・」
菊「うひゃーーーーっ!!かっわいい〜〜〜っ!!」
桃「その姿・・・いけねぇな・・・・いけねぇよ・・・」
不「ちょっ・・・・英二!何やってんの?」
菊「え?記念写真じゃん」
不「こら〜〜〜〜っ!撮るな!!!」
菊「いいじゃんか!!可愛いんだからさ!!」
不「やめろって!!・・・ってどっから手に入れたのさ・・・・これ、女子の制服だろ?」
菊「え?ねぇちゃんだよ」
不「あ・・・・そか・・・・って・・・もしかして英二の用事ってこれだった?」
菊「ん!そーだよ!!」
不「大石たちまでいて、何でこうなるかな?」
大「いや・・・・・スマン不二・・・」
放課後用事があるから部室に寄って欲しいと言う菊丸の言葉に応じた
不二はいまさらながら複雑な気分になっていた・・・
菊丸のシャッター音がひとしきり落ち着いてから不二がまた口を開いた
不「もぉ、いいだろ?服、返してよ」
王「いいけど・・・着れないと思うよ」
不「え?何で?」
王「だってほら・・・水につけちゃったから・・」
不「嘘だろ!」
王「ほら・・・・」
不「えーーーっ!!信じらんない!!じゃあ僕はどうやて帰るのさ!!」
菊「バレないって!!不二!」
桃「かえって可愛らしすぎて目立つかもっすね・・・」
不「ほんと信じらんない・・・」
とそのとき部室のドアが開く・・
手「用は済んだのか・・・不二」
一同「わぁーーーーーーーーっ!」
手「ん・・・?」
不「てづかぁ・・・」
手「・・・・・・・どうしたんだ・・・・・その格好・・・」
不「手塚ぁ・・・」
手「不二?」
胸に飛び込んできた不二を手塚はそっと抱きしめたそして
絶対零度の視線を菊丸に向けた
手「菊丸・・・・・」
菊「えっ?・・・・あ・・・・いや・・・ほら・・・・」
手「大石・・・お前までいてこの有様か・・・」
大「あ・・・いや・・・ほら・・・」
手「まったく・・・」
乾「ほんのいたずらさ・・・そう目くじら立てるなよ」
手「ほんの・・・か?これが・・・」
乾「あぁ・・・それにしても生徒会のほうはいいのか?」
手「あぁ・・なにやら不穏な動きがあったようだったのでな・・・後は任せてきた・・」
王「ちぇっ・・・・」
乾「驚きだな・・・・君がそんなことをするなんて・・・・参った」
手「来て・・・正解だったようだな・・・」
不「制服濡れてて・・・・着替えできないんだよ・・・」
手「まったく・・・・お前たち・・分かっているんだろうな・・・明日・・グラ」
乾「手塚・・」
手「何だ?」
乾「お前にとって悪くは無い提案をしたいんだが・・」
手「ん?」
乾「その案が気に入ってもらえたら・・グラウンドの周回と相殺してもらえないかな?」
手「どんな交換条件だ・・・」
乾「ちょっと失礼するよ・・」
そう言うと乾はカバンからなにやら出してきたかと思うと不二に向かってゴソゴソと
手際よく作業をしたのだった。
不「わっ・・・」
乾「いかがですかな?」
ロングのウィッグをつけて、伊達眼鏡をかけた不二は薄い桃色のリップを塗られ、
目一杯可愛い女の子に変身していて、一見しただけではだれも不二とはわからないくらいの
出来栄えだった・・・・
手「・・・・・」
不「手塚?」
手「帰るぞ・・・不二」
不「ちょ・・・・ちょっと!手塚」
手「今回だけ・・・だぞ?」
乾「あぁ・・・お気に召したようでよかったよ。分かってる」
手「それから・・・ネガは返してもらうぞ。菊丸」
菊「え〜〜〜〜〜っ!」
手「き・く・ま・る」
菊「・・・・・・分かったにゃ・・・」
手「この件に関しては・・・・大石。分かってるな」
大「あぁ・・・」
手「行くぞ?不二」
不「あ・・・うん」
不二の手を引いて、エスコートしながら去って行った手塚を見ながら
部室で皆が胸をなでおろしていた
桃「やばかったっすね」
海「データも当てにならないっすね」
桃「それにしてもすっげー可愛かったっすね〜」
菊「ネガ・・・・」
王「・・・ったく・・・・」
乾「現像してから渡せばいいよ」
菊「え?いいのかな・・・」
乾「多分ね・・・大丈夫だと思うよ」
手「まったく・・・・」
不「手塚・・・僕、恥ずかしい」
手「ん?俺のことなら心配いらんぞ」
不「もお・・・僕が恥ずかしいんだよ」
手「大丈夫だ・・・だれも気づかんさ」
不「でも・・・」
手「気にすることはない」
不「・・・」
手「似合ってるがな・・・」
不「え?」
手「可愛いぞ・・・」
不「やだ・・・・・もぉ・・・」
まったく・・・あいつらの悪戯にも困ったものだが・・・・
こういうのなら・・・・たまにはいいかも知れんな・・・
繋いだ手から不二の温もりを感じながら
俯いて恥ずかしそうにしている可愛い恋人を見て
手塚はそっと心の中で呟いたのだった・・・
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