085
忍「どないや?終わったか?」
不「それがさ、このところ時間がなくってさ・・・」
忍「なんや、やる暇ないんか?」
不「そうなんだよね・・・」
忍「頓挫したまんまやねんな?」
不「うん・・・君はどうなんだい?」
忍「俺はもう昨夜で3回目のクリアや」
不「すごいね。さすがだ」
忍「『しゅう』に会いたいからな」
不「僕だって『ゆうし』に会いたいけど・・・」
忍「まぁ、忙しいんやったらしゃーないやん」
不「今日こそ絶対やってやる・・・」
忍「あんまり無理しなや?寝不足でハードな部活したら倒れてしまうで?」
不「わかってるよ」
不「そういえば君こそ忙しいはずなのに、いつやってるのさ・・・しかも3回目って」
忍「そりゃ愛ゆえにやろ?」
不「へぇー、僕と会ってるよりそっちと会ってる方が長いよね。絶対」
忍「何言うてんねん」
不「だってそうだろ?」
忍「なんで話がそっちに行くんや・・・」
不「なんか悔しいな」
忍「いや・・・ほら、俺って嵌ると結構凝るタチやから・・・」
不「ふーん」
忍「言うとくけど!俺が好きなんは周助やからな!!」
不「そういうことにしといてあげる」
忍「いや!せやのぉーてそぉなんやって!」
不「っていうかさ、なんで僕より後に始めて3回もクリアできるんだよ」
忍「え?」
不「ほんと、悔しい」
忍「ちょっ・・・なんて?」
不「とりあえず一度クリアするまで当分会わないから」
忍「なんやて〜〜〜」
不「時間もったいないし」
忍「ちょーまってーなーーーー」
不「またゆっくり聞くよ」
忍「そんな殺生なぁ・・・・・」
跡「で?音沙汰なしかよ」
忍「せや・・・」
跡「バッカじゃねえの?」
忍「それを面と向かってあいつに言うてくれ・・・」
跡「あぁ・・・・・無理だな」
忍「やろ?」
跡「っつーかよ・・・やってらんねぇ・・・」
忍「電話も出ぇへんし、家行っても『連絡するから』やし」
跡「で?すごすご退散してんのかよ」
忍「しゃーないやん」
跡「テメーも相当頭痛ぇな・・・」
忍「そない言いなや」
跡「なんで俺様が巻き込まれなきゃならねぇんだ・・・」
忍「そんな中でもズカズカ行けるんはお前しかおらんやんか」
跡「テメーにはプライドってもんがねぇのかよ!」
忍「そんな一文の得にもならんようなもんは要らんわ。
あいつと俺のためやったら使えるもんは何でも使う!」
跡「あぁ・・・・頭いてぇ・・・」
結局、様子を見に行ったべっさまからもうすぐエンディングを迎えるらしいと聞き、
ほっと一安心した忍足だった。
そして二度とゲームの主人公にお互いに恋人の名を使うまいと固く心に誓ったのだった。
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