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選抜合宿にて@ 

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佐「今日は悪かったな・・・怒ってるんだろ?」 



不「ん?何のことかな・・・」 



佐「また・・・分かってるくせに。試合だよ」 



不「どうして謝るのかな?勝ったんじゃなかったっけ?」 



佐「結果論で言えばだよ・・・・っていうか正確に言うと勝ったのはお前で、俺は負けてた」 



不「・・・どうかした?君らしくないね」 



佐「どういう意味だよ。俺はちゃんと試合を振り返ってそう思ったから素直に言ったまでだよ」 



不「そぉ?」 



佐「お前さ・・・どっかの誰かさんと一緒にするなよな」 



不「誰?それ・・・どっかの誰かって」 



佐「っていうかさ・・・お前、ほんと最近タチの悪さに拍車かかってきたよな」 



不「どういう意味?」 



佐「朱に交われば赤くなるってやつ」 



不「朱か・・・」 



佐「な?」 



不「クスッ・・・赤いかどうかは分からないけど、好きな人の色に染まってみるのも楽しいかもね・・・」 



佐「これだよ・・・まったく・・・食えないね」 



不「悪かったね。どうせ僕は樹とは違うよ」 



佐「はぁ?お前何言ってるの?」」 



不「今日の試合・・・あそこまで追い込まれるまで君の心はシングルスのままで戦ってただろ?」 



佐「それは・・・」 



不「僕が分からないとでも思った?」 



佐「不二・・・」 



不「あそこまで追い込まれてやっと、君はあの試合をダブルスで戦おうと意識して、

僕の存在を認識したんだ。それまで・・・ずっと僕は一人ぼっちで戦っていた」 



佐「・・・・・」 



不「幼馴染なら僕らだってそうだろ??それなのに・・・

君と組めるって喜んでたのは僕だけだったみたいだな・・・」 



佐「ごめん・・・不二」 



不「いいよ・・・僕は君の本来のパートナーじゃない・・・」 



佐「それは違う」 



不「じゃぁどうして?」 



佐「お前が・・・お前が本当に喜ぶのが俺じゃないって分かってるからさ・・・。

お前の心の中にはずっといるだろ?あいつが・・・そんなお前と組めないよ・・俺。

お前や跡部はシングルスなんだよ。特に俺にとってはな・・・知りすぎてるから・・

どうあがいても気にせずにはいられない・・・」 



不「佐伯・・・」 



佐「けど、最後のセットは本当に良かった。楽しかった。お前と組めて、心底そう思ってる

気持ちがあそこまでになるのに、払った犠牲はちょっと大きかったけどな」 



不「佐伯・・・僕は・・・」 



佐「いいよ。気にしないって。ほら。そんな顔してたら美人が台無し」 



不「もぉ・・・」 










跡「ったく・・・どこ行ったかと思ったら・・・」 



不「跡部・・」

佐「跡部・・」 



跡「うろちょろすんなよ」 



不「してない。・・・第一、佐伯も一緒だし」 



跡「良くねぇよ・・・俺が」 



佐「ふっ・・・らしいから。俺は部屋に帰るな・・・じゃぁな。不二、また明日」 



不「あ・・・うん・・・また・・・」 



跡「初日からシケた面してんじゃねぇよ」 



不「うん・・・」 



跡「いつまでもガキみてぇな考えしてんじゃねぇぞ」 



不「聞いてたんだ?」 



跡「聞こえただけだ」 



不「そっか・・・なんかちょっと寂しいな」 



跡「お前のそういう甘えた考えが、かえってあのバカに負担になるんだろ・・・」 



不「わかってるよ・・・でも急には無理なんだよ・・・僕が」 



跡「ま、分からねぇでもねーけどよ・・・とりあえず自分の立場ってモンを忘れるんじゃねぇぞ」 



不「うん。。。わかってる。でないと君も安心して練習できないもんね」 



跡「あぁ・・・わかってンならいい」 



不「年上キラーの跡部こそ・・・誘惑されないようにね」 



跡「ふんっ・・・俺にはお前しか見えねぇよ・・・安心しろ」 



不「ありがとう・・・跡部。愛してる」 



跡「あぁ・・・俺もだ」 











佐「ほーらな・・・あれだもんな・・・」 



裕「ったく・・・あの二人・・・」 



佐「跡部さえいなきゃな・・・最高の合宿だったのにさ・・・」 



裕「何言ってんですか!」 



佐「え?だって折角、不二と同じ班になったのにさ・・・指くわえてなきゃいけないないなんてさ・・・」 



裕「マジっすか?」 



佐「とーぜん!」 



裕「勘弁してくださいよぉぉぉぉぉ」 































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