カミングアウト



















跡部が不二を好きやと言うた時、ぶっちゃけ俺は、びっくりした。







あの天下の跡部景吾がやで・・・


なんぼ幼馴染で付き合い長いし可愛いゆうても、男を好きになるやなんて、


どないかしとると思ったで。







俺は中2の時に、こっちに越してきたから、それまでのことは全部噂でしか知らんけど。


跡部にしても、不二にしても、浮いた話は数え切れんほどや。






跡部は、女はよりどりみどりやし、あいつ自身もごっつ面食いやから、


皆が羨むようなんを、とっかえひっかえやった。









不二も負けんくらいやった・・・


けど、あいつは女だけとちゃうかったんや。


あっちこっちの学校の大物が、みんなこぞって跡部と同じことを口にして、


試合会場なんか行ったら、えらいことやった。


裏でごっつ修羅場。


せやけど、ある種の紳士協定みたいなんのおかげで、そんなんは、不二は知らんのや。










まぁな、ゾクっとくるような、ごっつ別嬪やから、そう言う気になるんも分からんでも


なかったけど。









俺にしたら、なんやいっつもニコニコしてるくせに、人を見透かしたような、


近づけさせんような、冷たい感じで、何考えとるか分からん食えん奴やと思えてしゃーなかった。










けど、跡部が不二と付き合うようになって、俺もいろいろ一緒に遊んだり


不二と時間を過ごすことが増えて、間近で等身大のあいつとかかわるようになって、


そんな思いは綺麗さっぱり消えてしもたわ。











別に、俺は男好きなわけやないけど、不二に対して抱く思いは


どう考えても恋愛感情の部類に入るもんで、自分でもびっくりや。










他の奴らの気持ちが分かったわ。


あいつらがカミングアウトせんとおるんも


別に男がええんやなくて、不二がええんやってことなんやろな







不二を狙とる奴はほんまに多い。


あの跡部と言えども気が休まる時はないやろうな







けど、肝心の不二が跡部を選らんどるんやし。


羨ましいっちゅーかなんちゅーか・・・


あんなぺっぴんで可愛いくて器量良しで頭もええし、テニスも上手いし


スタイルええし、ええとこの子で好きにならんほうがどないかしとると


俺は思う。









あの黒い冗談も小悪魔な性格もほんまにたまらん


不二は・・










あいつは皆にとって特別な存在なんやなぁ・・


























ブラウザの「戻る」でbackしてください